ポンスックちゃん 8歳 女性

ポンスックちゃん 8歳 女性
お父さんは消防士で、官舎に住んでいます。訪問したとき、お父さんは非番で銀細工の内職をしていました。最近お兄ちゃん(10歳)が、お菓子屋さんを初めて、家の窓に、お菓子をいっぱいぶら下げていました。お菓子のほかに、たばこや調味料などがあり、商売熱心な少年経営者です。入り口には車椅子で出入りしやすいようにコンクリートのスロープが造ってありました。ポンスックちゃんは、手足の筋力が弱いので、何とか捕まり立ちはできますが、自力で歩くことはできません、手の指先の動きはゆっくりしていて、速い動作はできないようです。しかし顔の表情は豊かで、お土産に持っていったディズニーキャラクターの文具セットを手にすると、とてもうれしそうに微笑みました。日々近所の子供たちが一緒に遊んでいるようで、孤立感はなく、それなりに楽しそうです。リハビリテーションセンターには、通っていて、お母さんがとての熱心に取り組んでいるようで、彼女の成長を願う親の気持ちが、よくわかります。

仲西先生のラオス・ルポ