阪神西大阪線 千鳥橋駅


調査報告者:大阪教育大学附属天王寺中学校49期生中3 佐藤まりえ 
(調査日:1996年8月24日)


1,駅の構造は,改札が1つ、ホームは上り、下りと分かれている。

2,改札からホームへは、両ホームとも階段とエレベーターのアクセスである。

3,車椅子専用の男女別トイレ,車椅子用自動改札、触地図など障害者の方への配慮が行き届いている。

4,するっと関西カード使用可能。

5,外から駅の改札へ行くには2つの道があるが、スロープや点字ブロックがあるのは、喜久屋書店側であ る。しかし、放置自転車が多い。


券売機→改札口→ホームへのアクセスの状況

券売機の状況

点字ブロックは、点字料金表に続いている。券売機は、ボタン式で点字表示があり、硬貨投入 口までの高さは、約95センチメートル。


改札からホームへのアクセス

1,車椅子用の自動改札が駅務員室側にある。普通の自動改札に比べ、かなり幅広い。 するっと関西カードを利用できる。改札は一つしかない。


2,改札を入って、左手に尼崎方面行きホームへのエレベーター、右手に西九条方面行きホームへの エレベーターがある。高齢者、妊産婦、小さな子供連れの母親など、利用する人が多い。ボタンは、車椅子 用もあり、点字表示もされている。また、エレベーターの中には鏡があり、両側面にボタンがある。


3,ホームまでは、点字ブロックでの案内がある。

4,ホームは上り、下りの2つある。見通しはよく、電車がくるときはアナウンスが流れ、電光掲示板に 表示される。列車とのギャップ,段差は10センチメートル程度である。



その他の施設/設備

1,車椅子用のトイレ
・トイレは,改札を入ったすぐ右手すぐに女子トイレ、右手奥に男子トイレがある。
・両トイレとも中に車椅子用のトイレがある。
・車椅子用のトイレ内は、手すりの付いたトイレ、斜めに傾いた鏡が付いている洗面台がある。
・ドアを開けると電気がつくようになっている。


2,触地図や音声案内
・改札機の前に、触地図が設置されている。
・盲動鈴が常になっている。


3,その他
・ホームに待合室があり。
・車内にも駅施設案内の広告があるので、どの駅にどんな施設があるか分かりやすい。

4,駅員さんへのインタビュー
Q:お客さんに協力してほしいことはありますか?
A:車椅子の方が施設のない駅にきて、係員が1人だったら、応援にきて欲しい。(Kさん)

5:私の感想
 駅員さんが非常に親切にインタビューに答えてくださってとても嬉しかったです。この調査をして、駅 には施設が整っているのに、そこへいく道は放置自転車が多く邪魔になっていると感じました。心ない人 は、障害者の方のことを考えず、点字ブロックの上やスロープの前などいろんな所に、自分の都合で自転 車を置くのでしょう。
 「住みよい街作り」と言うけれど、ただ町の施設を整えるだけではなく、人間の心も変えていくことが必 要だと思います。


以上で報告を終わります。