1,駅の構造は,改札が1階でホームは2階。改札口は,駅正面に1ヶ所
(朝の混雑時は臨時改札口を設ける)。
2,改札からホームへは,上り(天王寺方面)下り(和歌山方面)とも階
段のみのアクセスである。
3,車椅子用の専用トイレ,段差のない床など,車椅子使用者にとって利
用しやすいと思われる特別な設備は見あたらない。
4,駅前の放置自転車は、近くに専用の仮設駐輪場があるにもかかわらず
多少ある。
1,券売機の硬貨投入口の高さは約138cmで,ボタンの上
に点字のある機種が3台,タッチパネル式の機種が1台ある。
2,券売機の下は,スペースがなく足下が詰まっているため,車椅子では
正面から利用しにくい。
3,点字料金表がある。
1,駅務員室側に車椅子の通行できる改札がある。3つある改札のうち, 2つは90 p,もう1つは63pの幅がある(臨時改札側は,車椅子の 使用は出来ない)。
2,改札口,臨時改札口ともに放置自転車も少なく,改札内や通路も広く
見通しがよい。
3,改札口を入って,左手に上りホームの階段へ通じる通路,すぐ手前に
は下りへの通路がある。
4,ホームに車椅子用の案内板はない。車椅子が列車の乗降時に用いる,
乗降用スロープも用意していない。
ホームまでは,階段部を除いて点字ブロックでの案内がある。
1,車椅子用のトイレ
・トイレは,改札を入ったすぐ手前右手にあり場所もわかりすいが,
車椅子用のトイレは設備されていない。
・一般用にも手すりつきの便器がある。
・トイレへの点字ブロックはない。
2,公衆電話
公衆電話はあるが,車椅子専用の公衆電話はない。
3,駅員さんへのインタビュー
・日頃の障害者の利用状況;ほとんどなくて1日に1件もないらしい。
・車椅子利用者への対応;美章園駅はホームまでいく手段が階段しかないので,駅員さんが持ち上げて運ぶ
そうである。
・お客さんに協力して欲しいこと;最低限の常識のマナーを守ること。
・駅設備の改良予定;来年に,自動改札を導入する予定。
4,駅周辺の利用施設
・特にないと思う。
5,調査を終えての感想
美章園駅で障害を持った人がいるのを私は今ままで見たことがないのでそういった人達は確かに少ないの
かもしれませんが,あまりにも設備が整っていないのを見て,改めてびっくりしました。けど駅員さんはほ
とんどみんな優しくって,いい人ばっかりです。
美章園駅は設備が整っていないけど,その分,私たちが困ってる人を見かけたら助けてあげるなどして足りないところをカバーすればいいと思うのです。そうすれば,みんなニコニコ笑顔のよい駅ができあがるでしょう。確かに,こういったことは口で言うのは簡単でも実際やるとなるとかなりたいへんなことです。それに,利用者全員がこう考えているはずはなく,仮に考えていたとしても実行できなかったりとなかなか実現は難しそうです。しかし,そういったところから人と人とのつながりが深まり,街全体がひとつにまとまっていくのです。
これこそバリアフリー社会の真髄ではないでしょうか。