久米田駅の様子
調査報告者:大阪教育大学附属天王寺中学校50期生中3-d-30
(調査日:1997年8月20日)


久米田駅の総合評価(概要)

1,改札口の数は、1カ所のみ。

2,改札からホームへは,階段のみのアクセスで、天王寺方面へ行くときだけ、利用する。

3,券売機は、全部で4台。内、3台はボタンに点字表示あり。1台はタッチパネル式。

4,車椅子用のトイレはない。

5,駅周辺は、最近放置自転車がなくなったので、通行には困難しない。


券売機→改札口→ホ−ムへのアクセスの状況

券売機の様子


1,券売機は全部で4台。1台だけ、近鉄、京阪、南海への連絡切符が買える。3台、ボタンの下に点字表示あり。硬貨投入口までの高さは、135cm。タッチパネル式は1台あるが、点字表示はない。硬貨投入口までの高さは、105cm。

2,券売機の足元は、ごくわずか斜めに切ってあるので、車椅子で少し入れる。

3,点字料金表はない。

4,駅の入口から、券売機までと、改札までがつながっている。また、点字ブロック周辺には、障害となるようなものはない。             

改札口の状況


1,改札口は1カ所で、自動改札の幅は55cm。

2,車椅子用改札口は1つで、幅は95cm。

3,車椅子用改札口は、使用時に駅員さんが開閉する。幅は95cm。

4,点字ブロックが通っている改札は1カ所。

            

改札口からホ−ムへ


1,上りホ−ムは階段のみがアクセス。下りホ−ムは、改札を入ってすぐにある。

2,上りホ−ムへは、30段上がって30段降りる。階段の直前まで点字ブロックがある。手すりには、5段上がった所に点字表示がある。

3,スロ−プ、エスカレ−タ−、エレベ−タ−は設備されていない。


ホ−ムの様子


1,ホ−ムは、上りと下りが各1本ずつ、合計2本ある。

2,駅員さんは基本的には常駐していないが、ラッシュ時には1人つく。

3,点字ブロックは、ホ−ムの端と改札までの所にある。

4,階段は、北よりに改札への階段がある。エレベ−タ−はない。

5,ホ−ムと列車との隙間は、5cm。段差は、10cm。

6,列車の通過時、到着時にアナウンスがある。アナウンスの声は、上りが男性で、下りが女性の声。



その他の施設/設備



トイレ



1,トイレは、改札を入ってすぐ右にある。が、奥まっているので見つけにくい。 男女兼用で、段差はないが、点字ブロックもない。
2,車椅子用トイレは、設けていない。
3,中は狭く、車椅子では使用不可能。

駅員さんへのインタビュ−



 q;1日に、障害者の利用される人数はどれくらいですか?

 a;1週間に3人ぐらい。

 q;車椅子の方が来られたときの対応は?

 a;時間に余裕があれば1駅引き返してもらう。または、隣の駅から応援にきてもらう。

 q;またその時、周囲のお客さんの協力はありましたか?

 a;協力してもらったことはない。

 q;その他、お客さんに協力して欲しいことはありますか?

 a;自転車,車を駅前に放置しないでほしい。

 q;このような中学生によるバリアフリ−調査についてどう思われますか?

 a;もっとして、街を改善して欲しい。


感想


一番感じたのは、大阪市内はやっぱり障害者に配慮がなされていること。今回調査した駅には、設備らしい物がほとんどなかったし、駅周辺には古い店ばかりで、目立った物はなかった。これからの社会では、中心都市ばかりでなく、その周りの地域もバリアフリ−にしていく必要があると思う。調査した駅の上りのホ−ムの(階段を上り下りしなければいけない)方へ直接行ける様な道を駅裏に作る予定だということを祖母から聞いたが、その話もあまり進んでいないようで、もっと障害者に優しい街作り積極的に行っていかなければいけないと思った。今回の事に駅員さんが好感を持ってくれていたので、調査して良かったと思った。

以上報告を終わります。