長居駅前の様子
調査報告者:大阪教育大学附属天王寺中学校50期生中3−c−21
(調査日:1998年8月29日)


長居駅の総合評価(概要)

1,駅の構造は,改札を入り階段を上がりまた更に階段を下がるとホームがある。改札口は,東口と西口の2カ所ある。また,車椅子の方はスロープを利用できる。

2,改札からホームへは,天王寺方面(西口側)和歌山方面(東口側)共に,階段のみが,アクセスである。

3,車椅子用の専用トイレ,段差のない床などはあり,車椅子利用者の方のためにスロープがある。(駅員に前もって連絡しておく)

4,東口は問題ないが,西口は放置自転車が多く車椅子での通行は困難である。


券売機→改札口→ホームへのアクセスの状況

券売機の状況

1,券売機の硬貨投入口の高さは約132cm(ボタンの上には点字表示がある。),と100pのもの(タッチパネル式)がある。

2,高さ132pの方の券売機の下は,スペースがなく足下が詰まっているため,車椅子では正面から利用しにくいと思われる。

3,点字料金表はある。

+

改札からホームへのアクセス

1,東口,西口共に少しスライドさせると,車椅子の通行できる改札がある。また,改札口をはいると車椅子の利用できるスロープがあり駅員に連絡すると利用できる。

+

2,改札内の見通しはいいのだが,ホームは柱がまん中にあるため,通行しにくいと思われる。


3,東,西改札口共に車椅子用改札口(通行幅100cm)があり,使用時には駅員さんが開閉する。また,東改札口には車椅子でも通れる幅のものが窓口の前にもある。自動改札の通行幅は55cm。


その他の施設/設備

1,車椅子用のトイレ(東改札口のみ)

・トイレは,改札をはいってから奥まった所にあるので少し分かりずらい。

・一般用と並んで車椅子専用があり,入り口は別になっている。


・トイレへの点字ブロックはない。また,入口に段差はないので

・外側のドアはなく,内側のドアはキャビネット状で手で開閉する。

・手すりは,水道,男性用トイレ全てについてある。また,鏡は下向きで利用しやすい。

・座っていてもとどく位置に流すボタンがあり,手で押すようになっている。

2,車椅子用の高さの低い,公衆電話がある。(西口のみ)
3,触地図や音声案内はない(地図は看板状のものだけ)

最寄りで利用可能な施設や建物


・身体障害者スポーツセンター(長居公園の中)


感想


バリアフリー調査では,駅員さんにとても親切にしていただきました。駅員さんの話によると,最近の乗客は身障者に親切な人が多く,放置自転車多さに困っているそうです。今回の調査で,改札が,身障者が通りやすいように広げれる事や,トイレの鏡が下向きで見やすくされている事を初めて知りました。こんなふうに調べる機会がなかったら,ずっと知らないままだったと思います。私たちが,ごく普通にしている”電車での移動”が,障害者の方にとってどんなに大変なことかが少し分かりました。また,駅でも完璧に設備が整っていないので,他の店などはもっと整っていないと思うと,これから高齢者社会だというのにすごく不安です。だから,これからはもっと”障害者の方に優しい街づくり”に力を入れ,バリアフリーについての理解を高めていかないといけないと思いました。自分で何かできることをさがして,少しでも人々の役に立てるようになりたいです。

以上報告を終わります。