長尾駅前の様子
調査報告者:大阪教育大学附属天王寺中学校50期生中3-a−36
(調査日:1998年8月27日)


長尾駅の総合評価(概要)

1,駅の構造は,改札、ホ−ムとも1階。改札口は、1番出口から5番出口の5カ所

2,改札からホ−ムへは、上り、下り共に、階段のみが、アクセスである。改札からホ−ムへのアクセスである通路は少し暗い。

3,車椅子用の専用トイレはなく、改札からホ−ムまでのアクセスが、階段しかないため、車椅子使用者にとっては少し不便だろう。

4,放置自転車は少ないが、送迎の車の駐車が多く、入口が狭くなっていることがあり、また、駅の入口には5cm程の段差があるため、車椅子使用者が1人で駅に入るのは困難だろう。また、駅前はバスやタクシ−、車が多く、気をつけなければ危険である。


券売機→改札口→ホームへのアクセスの状況

券売機の状況

1,券売機の硬貨投入口の高さは約110cmのものと、約135cmのものがあり、ボタンの上には点字料金表がある。

2,券売機の下には約18cmのスペ−スがあるが、車椅子では正面からは利用しにくいと思われる。

3,点字料金表は券売機の隣にある。(一番右)


改札からホームへのアクセス

1,1から4番口の出入口は自動改札で、駅長室に一番近い5番口の改札は少しスライドさせると車椅子が通行できるようになっている。


2,改札内の見通しはいいのだが,ホームは柱や階段があるため,見通しが悪い。電車とホ−ムの間が20cm程あいているところがあり、段差も5cm程あるので、子供やお年寄り身障者の方には危ないだろう。



その他の施設/設備

1,トイレ

・トイレは、改札を入ると、すぐ左にあるが、少しわかりにくい。中はとても狭い。

・車椅子用のトイレはない。


・トイレへの点字ブロックはない。

2,公衆電話は駅構内にはなく、駅の外にあるが、車椅子用の高さの低いものはない。
3,触地図や音声案内はない。
4,ええまちマップや、駅構内の触地図冊子はない。


最寄りで利用可能な施設や建物


・すぎのきえん(障害者の施設)
・菅原図書館(車椅子用のトイレ、エレベ−タ−、スロ−プなどがあり、館内の段差はほとんどない。) ・アカシヤ(ス−パ−)(車椅子専用のトイレ、スロ−プがあり、段差はほとんどない。)


駅員さんのインタビュ−


・1日に駅を利用する身障者の方は何人くらいですか。
その日によってばらつきがあるが、1週間に4,5人くらい。
・車椅子利用者がいたとき、周りの人達は手を貸してくれますか。
たくさんの人が手伝ってくれます。最近そういう人が多いです。
・車椅子の方(特に電動車椅子)が来られたときどのように対応しますか。
駅員がホ−ムまでつれていきます。
・このような中学生によるバリアフリ−調査についてどう思われますか。
中学生は頑張っていると思う。このような調査はいいと思う。
・駅設備の改装に関する今後の予定はありますか。
特にありません。


感想


バリアフリー調査では,駅員さんにとても親切にしていただきました。駅員さんの話によると、最近の乗客は、身障者に親切な人が多く、階段の昇降などにも手をかしてくれるそうです。しかし、駅前の駐車には困っているそうです。今回の調査で、券売機には点字料金表があり、改札は身障者が通りやすいように広げることができるようになっていましたが、改札からホ−ムへのアクセスが階段しかなく、また、車椅子用のトイレもないため、まだまだ使いにくいところがたくさんあることを知りました。駅はだれもが利用するところなので、身障者の方にはもちろん、私達にも利用しやすいように改善していかなければならないと思いました。もし困っている人がいれば、何かお役に立ちたいと思います。

以上報告を終わります。