駅前の写真

芦屋駅前の様子
調査報告者:大阪教育大学附属天王寺中学校51期生3年c組18番
(調査日:1999年8月28日)


芦屋駅の総合評価(概要)

1,駅の構造は,改札が3f、ホームが1fにある。2fはない。改札は一ヶ所のみ。

ホームの写真

2,改札からホームへのアクセスは,階段とエレベータがある。

改札口からホームへの写真

3,トイレは,3fの改札付近に、手前から障害者用、男子用、女子用の3種がある。 障害者用トイレには、インターホンもある。

障害者用トイレの写真

4,駅構内には、お手洗いの触地図もある。


お手洗いの触地図の写真


5,駅前には,大きな有料駐輪所がいくつもあるので、通行に困る程の放置自転車はない。


券売機の様子

1,券売機の硬貨投入口の高さは約100cmのものが7台あり, 券売機の下にはスペースがおるので、車椅子でも正面から利用しやすいと思われる。

2,点字表示のあるものは6台あり、これは神戸、元町、三宮、大阪、京都までの往復切符を 買うことができる。タッチパネル式のものは1台で、これでは往復切符は買えない。

3,点字料金表があり、点字ブロックはそこまで続いている。 点字ブロックの邪魔になるようなものは何もない。

券売機の写真


改札口の状況(様子)

1,駅員の前の改札は使用時に駅員さんが広げれば、車椅子の方々が通れるようになっている。 広げた時の幅は108cm。

2,改札機は入る用が2機、出る用が2機、出入り用が2機と後、駅員前のが1機の計7機ある。 その内,点字ブロックの通っている改札は,駅員前のもののみいである。高さは全て55cm。

3,階段は上り、下り共に32段で、1段の高さは6,8p。

4,エスカレータが上り、下り共に1台ずつある。

改札口の写真



その他の施設/設備

1,公衆電話は,健常者用のもののみしかない。

公衆電話の写真


2,触地図は改札の外にある。

触地図の写真


3,”善意のかさ”というものがある。これは返しさえすれば、雨の降ったときに無料で利用する事ができる。 ”善意のかさ”は芦屋ライオンズクラブがボランティアで行っている。

善意のかさの写真




最寄りで利用可能な施設や建物


・駅前にある建物は大半はバリアフリーに対応している。トイレの位置がわかりにくかったり、 建物の外側から廻らないと行けなかったりはするが。
駅前の写真


駅員さんへのインタビュー


駅員さんの写真

質問1:1日に、障害者の利用される人数はどれくらいですか?
答え1:少ない日で1人、多い日で4人。平均すると2、3人。

質問2:車椅子の方(特に電動車いす)が来られたときの対応は?
答え2:エレベータができるまでは、駅員が車椅子を持ち上げて、階段の上り下りを手伝っていた。 今ではエレベータを設置し、車椅子の方も自分の力でホームと改札を行き来できるようになった。 そのお客様の降りる駅にはあらかじめ連絡をしておく等の配慮もしている。

質問3:またその時、周囲のお客さんの協力はありますか?
答え3:朝はやっぱりみんな冷たい。昼ならまあまあみんな協力してくれる。

質問4:その他、お客さんに協力して欲しいことはありますか?
(自転車を駅前に放置しないなど・・・)
答え4:車椅子の方の電車の乗り降りをスムーズにする為、ドア付近を広く開けてあげて欲しい。

質問5:駅周辺に、障害者がよく利用される施設などがありますか?
答え5:特になし。ただ、駅周辺の建物は大体バリアフリーができている。

質問6:駅設備の改装に関する今後の予定はありますか?
答え6:今の所はない。駅を利用する障害者の方から、現在苦情はあがっていないので。 エスカレータは階段の幅などの都合により、困難だと思われる。

質問7:このような中学生によるバリアフリー調査についてどう思われますか?
答え7:大変素晴らしい。高齢化社会を迎えるにあたって(老人の方の多く住む芦屋では特に)、 有意義であると思う。


感想


芦屋駅は元々老人の方の多い地域にあり、その上、阪急や阪神等との競争が激しいので バリアフリーに対する意識は高いと思っていました。それにしても、震災から5年も経たない内に駅の バリアフリーを完成させるということは生易しいことではないでしょう。 世の中にはバリアフリーに対する取り組みをこれから行おうとしている駅もたくさんありますが、 芦屋駅もそういう駅に追いつかれぬよう頑張って欲しいと思います。

以上報告を終わります。