芦原橋駅前

寝屋川市駅の様子
調査報告者:大阪教育大学附属天王寺中学校49期 中3樋口 昌子
(調査日:1996年8月2日)


寝屋川市駅総合評価(概要)

1,仮設の為に低い大阪方面行のホ−ムと、高架になった京都方面行のホ−ム、雰囲気は雲泥の差だが、今の所、レベル的にはそう変わらない。

2,駅員さんの人数がどうやら少ない。そのために、駅員さんの目が届きにくい所も多いかもしれない。

3,点字ブロックの、配置が不思議。ポツンと,2つついていたり、突然はじまったりする。

4,トイレ(旧のもの)が、とっても低レベル。あの前と横についた手すりだけでは、車イスの方は、もちろんのこと、目が不自由な方でも難しいかも。

5,あまり、障害者の方に、優しい駅では、ないかもしれない。でも、まわりの人の少しの協力でカバ−できる範囲。


券売機→改札口→ホームへのアクセスの状況

券売機の状況

1,券売機の硬貨投入口の高さは約95p。ボタン式、値段の点字表示あり。

2,点字料金表は,大阪側が、6台あるうちの一番左。京都側が、5台あるうちの右から2番目。

3,その券売機の前に2つだけ点字ブロックあり。


改札からホームへのアクセス

1,大阪側:改札→1本のエスカレ−タ→ホ−ム(階段20段)

  京都側:改札−2本のエスカレ−タ→ホ−ム(階段64段)〔1本降りて、右に曲がってもう1本〕

2,車イス用の改札は、一番左の駅員さんのいる所。


3,自動改札の幅は、57p。

4,するっと関西などの券は、使えない。

5,改札からホ−ムへのエスカレ−タは、車イス対応型。大阪側は、階段の右。京都側は、左。将来的には、どちらもエレベ−タ。大阪側と京都側を結ぶ地下道は、上りも下りもあって、43段。


6,大阪側のホ−ムは、仮設のため、太い柱があり、薄暗く見通しは悪い。京都側は,見通しもよい。ホ−ムはこの2つだけ。列車−ホ−ムのギャップは、段差5p、幅4p。車イスで利用の際は、駅員さんの補助あり。



その他の施設/設備

1,トイレ(洗面台)
・仮設のため、レベルは低い。が、数は多く、大阪側は改札を通って階段を上り、右に曲がって、 もう一つ階段を上った所や、ホ−ムからすぐ行けるところにある。京都側は、改札を通ってまっすぐ行って、左に曲がった突き当たり。
・手すりつきトイレ−4つあるうちの1番手前。(点字ブロックもあり。)
 手すりつき洗面台−3つあるうちの1番手前。
・車イス専用は、京都側改札、出て右の所。


2,公衆電話
・2つか3つ固まってあったら、うち1つは、車イス用。


3,音声案内
・今の所なし−つけられないか、相談してみた。

4,ええまちマップや点字構内案内図などはなし。


最寄りで利用可能な施設や建物


特別なものは,ないと思う。


駅員さんへのインタビュ−


 まず、車イスの利用者への対応。改札では、駅員さんの前を通るので、特別に言わなくても、 エスカレ−タに乗せてくれる(と思う)。そして、車掌さんのいる一番後ろの両に、乗車され るまで付き添い、されたあとは、その方が降りられる駅に連絡するという仕組み。一般のお客 さんに協力してほしいことは、”理解”すること。
新しい駅について。京都側は、すでに電車が走っています。駅全体の完成は、平成12年。1 階が、普通のお店。2階が、コンコ−ス。3階がホ−ム。勿論、エレベ−タ完備。券売機は、 ボタン式のまま。改札も、今まで通り駅員さんの前を、車イスの方は、ご利用ください、との ことでした。
( 駅員さん、長々とおつきあい、ありがとうございました。)


感想


 インタビュ−でも、根ほり葉ほり聞き、これ以上できない程教えていただきました。 調査も、念入りにしたつもりです。でも、なにかひっかかるんです。今回、新しい駅は、 どんなふうになるのかすごく興味がありました。たしかに、近代的なキレイな駅になるようで、 h12年の完成は待ち遠しい限りです。でも、なにか足りないような気がするんです。
 私は、今回の駅づくり、”障害者の方の目”から、見たもんじゃないなって思います。例えば、 インタビュ−に答えてくださった駅員さんを困らせた『点字ブロック』。どのようにつけたら一番 いいのか、目の不自由な方に聞けば一発ですよね。ホ−ムと、改札が違う階だと、いままでよりさら に目が届きにくくなるし、エレベ−タで結んだら、1人で行けるというのも、もうあまり付き添わないよ、 っていってるみたいです。
 この先、寝屋川市駅がどうなるか知れません。でも、結局は、私たちがいかに声をかけたりするか、と いうことだと思うんです。何でも、駅員さんまかせだと、せっかくのまっさらの駅も台無しです。



以上で報告を終わります。