寝屋川駅前の写真
調査報告者:大阪教育大学附属天王寺中学校50期生中3−b−22
(調査日:1998年8月28日)

寝屋川市駅の総合評価(概要)

1,駅の構造は,京都方面,大阪方面と別になっており,京都方面改札は1階でホームは3階。
  大阪方面は改札が1階,ホームは2階,改札口は,各一ヶ所づつ。

2,改札からホームへは,上り(京都方面)は階段及びエスカレーターとエレベーター
  (ホームから中二階まで),下り(大阪方面)は階段とエスカレーターが,アクセスである。

3,車椅子用の専用トイレはないが,てすりなどはある。ホームまではどちらにも
  車椅子用エレベーターがあるためホームまではアクセスしやすい。
  上りのエレベーターは途中からしかないため身障者には今は利用されていない。

4,駅前には放置自転車が多いときもあり車椅子でに通行困難なときもある。


券売機→改札口→ホームへのアクセスの状況

券売機の様子 ><br></center>
<h3>券売機の状況</h3><p>
<font size=4>
1,券売機の硬貨投入口の高さは低いもので95cmがどちらも2台づつ,<br>  また硬貨投入口の高さが高いものが上り3台,下り4台,ボタンの上には,点字の表示がある。<br>  (但し京阪の駅のみ)<br><p>
2,高さ95pの方の券売機の下には,スペースがありるので<br>  車椅子での正面からの利用も可能だと思われる。<br><p>
3,点字料金表(黄色のプラスチック板)がある。</font><br><p>
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改札からホームへのアクセス

1,上り,下り共に車椅子の通れる改札が1つ有る。


2,改札内の見通しはいいのだが,上りホームは階段やエスカレーター(工事中) ,
  下りホームは柱があるため,見通しが悪い。

3,ホームと列車との段差は京都方面が14cm,大阪方面が8cmあり,
  ホームと列車との隙間は順に14cm,10cmになっている。

大阪方面ホームの様子.京都方面ホームの様子


その他の施設/設備

1,車椅子用のトイレ


・トイレは,上りは改札の横にある狭い通路の奥に,下りは売店横の階段を登らなければならず
 車椅子だと利用しにくい。

・車椅子専用のトイレはないが,中に手すりと点字ブロックのあるものがある。

トイレの様子

・トイレの途中まで点字ブロックの誘導がある。

2,公衆電話


公衆電話は,車椅子用の高さの低いものが上りはホームの両端に、
下りは売店の横に各1台ずつある。
電話の様子

3,触地図や音声案内はない。


4,するっと関西を来年4月から導入。


5, 触地図等はない。



6,その他


・ホームと列車との隙間をうめるために「踏み板」のような物がある。
(常に大阪方面の駅係員室に常備してある。)
踏み板


駅員さんへのインタビュー


駅の助役さんにお話を伺いました


1,一日に、障害者の利用される人数はどのくらいですか?


:目の不自由な方が4人くらい,車椅子の方が4,5人 他は把握できないです。

2,車椅子(特に電動椅子)の方が来られたときの対応はどうですか?

:改札で申し出てもらい,ホーム,電車まで誘導(車掌台に乗ってもらう)。

           それから降りる駅へと連絡する。
  

また、そのとき、周囲のお客さんの協力はありますか?

 
:電車から車椅子を下ろすのを手伝って貰う。

              エスカレーターを止めるので,階段を利用してもらう。

3, 駅設備の改装に関する今後の予定はありますか?

 
:今の駅は仮設。平成14年に上下線とも完成予定。

4, このような中学生によるバリアフリー調査についてどう思われますか?

 
:地域の人の協力がえられることや,鉄道に関心を持ってくれることにはありがたい。

感想


バリアフリー調査では,駅の助役さんにとても親切にしていただきました。まだこの駅は仮設なのですが、それでも点字ブロックなどの設備が設置されているのには感心しました。また、「踏み板」の存在も知りました。しかし、やはりエレベーターが途中までしか無かったり、トイレの設備が充分でない、等の欠点も多くありました。京都方面行きホームは来年十一月に、大阪方面行きホームは平成十四年に完成する予定だそうです。このような調査により、バリアフリーの観点で駅が新設されれば幸いです。

以上報告を終わります。