河内国分駅(かわちこくぶ)


河内国分駅前の様子

調査報告者:大阪教育大学教育学部附属天王寺中学校
50期生中3−D−17

村上知宏


(調査日:1998年8月22日)

河内国分駅について(詳細)

電鉄会社名・・・・・近畿日本鉄道

 所在地 ・・・・・大阪府柏原市

   駅名  ・・・・・近鉄河内国分

停車車種 ・・・・・準急 榛原、名張、五位堂行き(下り) 普通 五位堂、名張行き(下り){普段は国分まで}
・・・・・・・・・・・・・・・準急 上本町行き(上り) 普通 上本町行き(上り){普段は国分始発}


河内国分駅の総合評価(概要)

1,駅の構造は,改札が2階にありホームは1階。改札口は1ヶ所。出口は東出口と西出口の2ヶ所。東出口は駅前、ショッピングセンター(二階から入れる)、ロータリー、向こう側の歩道まで全てスロープ(点字ブロック有り)になっている。西出口は、エスカレーターで地上に降りられ歩道も段差がほとんど無い。

東出口前のスロープの様子


2,改札からホームへは,上り(上本町方面)下り(名古屋方面)共に,東側は階段のみ,西側は階段とエスカレーターでアクセス出来る。

3,車椅子用の専用トイレは駅構内には無いが,駅前のスロープ下には有る。駅前は,全て段差がないので,地上の入口から改札までのアクセスが,障害をお持ちの方も車椅子使用の方もお年寄りの方も非常に利用しやすくなっている。

駅前スロープ下のトイレの様子

4,駅前の駐輪所やスーパーに自転車置き場があるため放置自転車は少ない。


券売機→改札口→ホームへのアクセスの状況

券売機の状況

1,券売機の硬貨投入口の高さは約135cm,(青)があり,JR線連絡用券売機以外ボタンの上には全て点字の表示がある。

2,券売機の高さは、床から77cmで下は,足元のスペースが17cmなく足下が詰まっているため,車椅子では正面から利用しにくいと思われる。

3,点字料金表はない。

改札からホームへのアクセス

1,西出口寄り(端)に使用時に駅員が開閉すると車椅子の通行できる改札がある。

改札口の様子

2,改札内の見通しは良いのだが,あまり広くないので階段がすぐ横にあり、すぐ目の前に売店がある。

ホームの様子


その他の施設/設備

1,車椅子用のトイレ

・専用トイレは無いが,てすりは手前の手洗いと手前の小便器用と奥の大便器用に付いている。

・総合評価<3>にも表記したが駅前スロープ下に一般用と並んで車椅子専用があり,入り口は別になっている。

駅前スロープ下のトイレの様子
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・駅構内のトイレへの点字ブロックはないが,駅前スロープ下のトイレへは点字ブロックがある。

2,公衆電話は構内には無いが,東出口スロープ下に車椅子用の高さの低いもののボックスがある。

駅前スロープ下の電話BOXの様子

3,触地図や音声案内はない。


最寄りで利用可能な施設や建物


・ライフ、ジョイフル国分(東口側)・FamiryMart(西口側)


感想・あとがき


 駅構内を他の人が電車を利用している中,一人でバリアフリー調査をすることを最初は, 「とても恥ずかしいんではないか」と,思っていましたが,調査を進めて いくと「身近に使っている駅が僕たちにとっては普通に感じていることでも障害 者の方にとっては,とても不便で利用しにくいものなのだ」ということも分かりましたし、普段 コミュニケーションすることのない駅員さんにもとても親切にしていただけ、お話も聞け,身体障害者の 方が利用されるのは一週間で5人で,すでに顔なじみなのだそうです。しかし,来られたとき周りの方の 協力は無いそうです。これらの事が分かれば分かるほど現実がわかり、おもしろく、楽しくなり、恥ずかし くなくなっていきました。  これから日本は高齢社会に突入しようとしています。いま,元気な人でもいずれ皆,歳をとって「お 年寄り」となります。だから今その人達の立場にたって考えて色々なものをつくっていただきたいと思 います・・・・・いや、つくらないといけないんです。それぞれの意識が変わらなければ世の中は変わらないのです。

全員が不便なく暮らせるように。



     1998年11月18日    
大阪教育大学教育学部附属天王寺中学校技術室より。

以上報告を終わります。