駅前の写真

学園前駅前の様子
調査報告者:大阪教育大学附属天王寺中学校51期生3年c組33番
(調査日:1999年8月27日)


学園前駅の総合評価(概要)

1,駅の構造は、改札口は2階と1階で、それぞれ北口と南口にある。ホームは奈良行き、難波行き共に2階にある。

2,改札からホームへのアクセスは、階段、エスカレーター、エレベターが、アクセスである。

3,トイレは、奈良行きのホーム、難波行きのホーム共に中央程にある。

4,駅前は、整備されており、放置自転車などは少ない。


券売機→改札口→ホームへのアクセスの状況

券売機の状況

1,券売機の硬貨投入口の高さは133cmが2台と130pのものが1台、105cmのものが3台あり、ボタンの上には、5台とも全て、点字の表示がある。(北口について)jr、大阪地下鉄、ots、京都地下鉄の連絡切符が買える。パッチパネル式のものはない。

2,券売機の下は、スペースがあり足下が詰まっていないため、車椅子も正面から 利用しやすいと思われる。

3,点字料金表は北口、南口両方とも点字ブロックの先にある。

4, 券売機までは、点字ブロックがある。邪魔をするものはなかった。

券売機の写真

改札からホームへのアクセス

1,改札:駅員の前の改札は、車椅子も通れるように通路が(幅約90cm)広くなっていて 誰でも使える。

改札口の写真

2, 階段:点字ブロック、手すりには点字表示がある。奈良行き、難波行きのホームへとそれぞれ2つずつある。

3, エスカレータ:車椅子用のものはない。

階段の写真

4, エレベータ:奈良行き、難波行きのホームへと1つずつ階段の近くにある。中には手すりと鏡が、入り口には点字ブロック、インターホン、点字表示が付いたボタンがあった。

エレベータの写真

5, スロープはない。

6,ホーム:見通しはよい。しかし、少しエレベータの位置が分かりにくいと思う。電車とホームの隙間は差があり、アナウンスは難波行き、奈良行きとも女性が多いが特に決まっていない。

駅前の写真


その他の施設/設備

トイレの写真

1,公衆電話は,車椅子用の高さの低いものはない。
2,トイレは、難波行き、奈良行きのホームともに車椅子用のトイレがある。
*トイレは、改札から遠く、少し分かりにくい。
*一般用と並んで車椅子の入られる大きなものがあり、入り口は別になっている。
*トイレに行くまで段差はなく、点字ブロックがある。
*扉は引き戸で開閉は電動式ボタンでできる。自動的に電気がついて消える。
*中は広く、手すり、インターホン、手洗い場などがある。
3, 駅構内の触地図冊子は、ない。


最寄りで利用可能な施設や建物


1,ル・シエル:駅ビルで、点字表示と低いボタンがあるエレベータや、障害者用のトイレが2階にある。 また、エレベータ,トイレまでは点字ブロックがある。

最寄施設の写真.最寄施設
の写真”>.<img src=

2,パラディ:駅の向いにあるデパートで、駅からは歩道橋で車椅子でも行けるようになっていて、点字 ブロックが途中まである。また、スロープや点字表示と低いボタンがあるエレベータや、障害者用のト イレがある。

最寄りの施設の写真"

3,西部公民館:駅からすぐにあって、スロープや障害者用のトイレがある。
  

最寄り施設の写真


駅員さんへのインタビュー


質問1:一日に、障害者の利用される人数はどれくらいですか?
答え1:土曜、日曜、祝日に多い。平日はないこともあります。

質問2:車椅子の方(特に電動車椅子)が来られた時の対応は?
またその時、周囲のお客さんの協力はありますか?
答え2:乗り降りは、渡り板(電車昇降用ブリッジ)を提供します。周囲のお客さんの対応は、特に必要ないのでありません。

質問3:その他、お客さんに協力して欲しいことはありますか?(自転車を駅前に放置しないなど・・・)
答え3:乗車マナーを守って欲しいです。例えば、渡り板の上を歩いて、先に電車に入ろうとしないなどです。

質問4:駅周辺に、障害者の方がよく利用される施設などがありますか?
答え4:特にありません。

質問5:駅設備の改装に関する今後の予定はありますか?
答え5:エスカレータを難波行きホームへもう一機つける予定があります。

質問6:このような中学生によるバリアフリー調査についてどう思われますか?
答え6:障害者の方に対しての正しい理解がえられると思います。

ご協力ありがとうございました。


感想


この調査の中で、最も印象に残ったのが、”障害を持つ人と障害を持たない人 の区別が減ってきているのではないか?”ということです。例えば、トイレについて言えば、 ”障害を持つ人用”ではなく、老人や子供、大人と車椅子のマークが入り口にあって、”どな たでもお使いください”と書いてあったことなどです。それを見たとき私は「これだ。」と思い ました。真のバリアフリー化とは、障害を持つ人が介助なしで、自由に好きなところへ行けて初 めて言えるものだと思います。安心して生活できて初めて言えるものだと思うのです。またその ことは、急速な高齢化が進む今、誰もが無視できない問題だと思います。 今回調査した”駅”は、そういったなかでとても重要な”要”だと思いました。そして、進んだ バリアフリーの”駅”という空間を中心とした、みんなに優しい街づくりを、現状に満足するこ となく続けていかなければならない、と思いました。

以上報告を終わります。