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大阪教育大前駅前の様子
調査報告者:大阪教育大学附属天王寺中学校51期生3年b組34番
(調査日:1999年8月22日)


大阪教育大前駅の総合評価(概要)

1,駅の構造:改札口は1つで2階にあり、ホームは上本町駅方面行き・青山町駅方面行きが2 つとも1階にある。

2,改札からホームへのアクセス:上本町駅方面・青山町駅方面、両方面とも階段を使う。

3,トイレは,個室が3つあり、3つ目の1番奥が車椅子用トイレになっている。改札口のすぐ よこにある。

4,駅前には,すぐよこに、自転車置き場があり、 放置はあまりされていないので、車椅子での通行はしやすい。


券売機→改札口→ホームへのアクセスの状況

券売機の状況

1,券売機の種類と数:券売機は2つあり、2つともjrへの連絡切符が買える。 また、2つとも点字がボタンの下にある。硬貨投入口までの高さは2台とも123cm。

2,券売機の足下の状況:下はすこしへこんでいて、車椅子が入れるようになっている。

3,点字料金表はない。

4,券売機までの点字ブロックの有無:入り口券売機まで点字ブロックが付いている。看板などで じゃまをしているものはない。


改札口の状況

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1,改札の数:1ヶ所しかない。

2,一般の改札:3台ある。車椅子用改札口:1台ある。車椅子用に幅が広くなっている。

3,車椅子用改札口の使用方法:使用可能である。駅員さんがリモコンで開閉することができる。

4,改札口の幅:改札の幅は57cmで、車椅子用の幅は91cmあって、一般のよりも広くんっている。

5,点字ブロックの通っている改札:直接通っているわけではないけど、手前までブロックがあり、 通ったあとにもまたすぐあるので、困ることはない。


改札からホームへのアクセス

階段の写真

1,改札からホームへのアクセス:両ホームとも、階段とエスカレーターで行ける。

2,階段:両ホームとも40段ずつ。途中に踊り場がある。点字ブロックもちょこちょこある。 左側に手すりがあって、上下に緑の点字表示付き。

3,スロープと点字ブロック:スロープはないが、点字ブロックはある。

4,エスカレーター:両方に付いている。通常は上り用。車椅子でも使えるように、なっている。

5,エレベーター:なし。今後作る予定。

6,臨時改札口:いちいち改札まで行かなくても、通れる場所がある。そこへは駅員が行って助 ける。インターホンで呼び出し可能

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ホームの状況

ホームの写真

1,ホームの数,方式:ホームは1番線と2番線がある。

2,駅員の常駐:普通のときは1人。朝のラッシュのときは、国分駅から何人か助けにくる。

3,点字ブロック:ホームの端に点字ブロックあり。でも人がたっていたり、荷物を置いたりす るので困っている。

4,階段の位置:ホームのまん中に改札への階段あり。(両ホーム)

5,ホームと列車との段差と隙間:場所によって違うので正確には分からないのが、 一応の目安として隙間は約10cm、段差は約5cmだった。

6,その他:列車の到着時にアナウンサーがある。アナウンスの声は、1番線が男の声で、 2番線が女の声になっている。


障害者用トイレ

トイレの写真.

1,トイレの場所:入り口を入ってすぐ右のところにある。

2,トイレへの案内:点字ブロックがついている。入口に段差なし。見つけやすい。

3,車椅子用トイレの状況:トイレには個室が3つあり、3つ目が車椅子用トイレになっている。

4,中の様子:まずドアは普通のドア。中はすこし広めになっていて、てすりがついている。

5,その他の工夫:各部屋に非常用ベルがついていて、押すと音がなってトイレの前のランプ がつき、緊急事態を知らせる。


その他の施設/設備

1,公衆電話は1つだけあるが,車椅子用の高さの低いはない。

2,ホームのいすにアピールがしてある。

3,電車に乗る時用の隙間を埋める橋のようなものがある。


駅員さんへのインタビュー

質問1:1日に、障害者の利用される人数はどれくらいですか?
答え1:時々、たまに1人くるらしい。

質問2:車椅子の方(特に電動椅子)が来られたときの対応は?またその時、周囲のお客さんの 協力はありますか?
答え2:助け人が1人きて、2人でエスカレーターを使う。特別入り口も。お客さんがいたら助けを頼む。

質問3:その他、お客さんに協力して欲しいことはありますか?(自転車を駅前に放置しないなど)
答え3:ゴミをきちんと分別して欲しい。あと、イスの下に置きっぱなしにするのは、やめて欲しい。

質問4:駅周辺に障害者の方がよく利用される施設などありますか?
答え4:病院。でも、ほとんどいない。

質問5:駅設備の改装に関する今後の予定はありますか?
答え5:自動改札を作ったばかりだから、しばらくはなにもない。

質問6:このような中学生によるバリアフリー調査についてどう思いますか?
答え6:いいとおもう。みんなが、こういうことを考えて欲しい。


感想

駅長さんがこうおしゃいました。「いくらお金をかけて設備をよくしたって、人の心がなければダメだ。」 その通りだと思いました。「人の心」=「障害者を思いやる心」が私にはまだまだたりないことが分かり ました。席をゆずるにしてもはずかしい気がするし、困っている人がいてもどうやって助けたらいいか分 からない。だから、こういうふうに障害者の方が何に困っているのか、どんな設備を使っているのか、ど んな設備が欲しいのかを、駅調べをすることによって少しでも知ることが出来て良かったと思います。                                                                     駅長さんは、「設備をよくしたいがお金がかかるから、大きい駅から取り付けるのでここのような小さい駅は後回しにされてしまう。」っていってました。すべての駅を障害者の方が不自由しないで過ごせる日が早くきて欲しいと思います。私は、今なら席をよずってあげられるし、困っている人を助けられる気がします。

以上で報告をおわります。